【歌織さん】例えば、フランスでビザのことをやらないと!と、思っていた時は、頭の中の セントラルイメージはパスポートでしたね。パスポートを思い浮かべて、そこからブランチがにょきにょき出てきて、タスクが整理される感じで。
子供と遊んでいる時だって何か思いついたら、マインドマップが頭の中でかけてしまうんです。
それにある日気付いたんですよね。紙もペンもない状況で色々と考えている時に「はっ!私マインドマップ頭の中でもかいてる!」って。
それを思うとマインドマップノート術っていうのは、人間が無意識にやっている上手く考えられている時の思考パターンをちゃんと図解にして説明してくれて、いつでも、その上手くやれる方法をできるようにしてくれるノート術なのかもって思いますね。
――歌織さんは、フォトリーディングを知る以前に、マインドマップを既に独自の方法で活用されていて、その流れで私の講座に参加してくださったんですものね。フォトリーディングの方もマインドマップのようにお役に立てていますか?
【歌織さん】パリに来てから、フランス語の辞書をフォトリーディングしようと思って、2000ページを3ヶ月かけてフォトリーディングを続けたんです。本当はパリに来る前にできたら良かったんですけどね、日本では全くそんな時間がなくて。
縁あって、こっちでフランス語の辞書を頂いたので、そんなに思い切って毎日というのは仕事と子育てとで無理でしたが、娘が早く寝てくれた日の夜の時間を使ってやりました。しかもかなり不定期にやる感じでした。
でも、頭に残っている感覚があるんですよね!20年間フランス語なんてしゃべってなかったのに!パリにきて、引越の手続きや幼稚園などの保育関係の手続きをするじゃないですか、それが20年ぶりのフランス語でできちゃったんですよね。それだけでもすごい。
そして、「自分のものになってるんだなぁ」って、実感を得たのはとっさのフランス語ですね。
「あ、雨が降ってきちゃった!」とか、クレジットカードで手続きしている時に「は、間違っちゃった!」とか。完全に語学を意識してない瞬間に言葉が出てくるのです。
気を抜いていたのに、一瞬で切羽つまった心境になっちゃった時ですよね・・・とっさにフランス語を話している自分がいたんです。
その時、自分でも驚きましたが、「あ、ちゃんと記憶できていたのね!」という確信もわいてきました。逆に考えてこんじゃうと、考えれば考えるほどでてこなくなったりするのにね(笑)
――そうそう、すごく力んでしまってナーバスな時ほど、インプットもアウトプットも扉が開かないものなのです。きっと気を抜いているくらいが、ほどよいリラックス感だったんですよ!
でも、辞書のフォトリーディング実践してもらっているなんて本当に嬉しい!だって、2000ページと言ったら結構疲れると思いますよ?辞書はたった1ページの中にとても濃い、たくさんの情報が入っていますから。
でも、さすが歌織さん、速読よりも先にそちらを実践してしまったんですね。
【歌織さん】速読もすごく使っていますよ! 受講後は本を読む時はフォトリーディングでばかりです。
あと、フォトリーディング集中講座を受講して、フォトリーディングをできるようになって嬉しいことが他にもありました。
文学の世界では【受容理論】というのがあるのですが、フォトリーディング集中講座を受講して、実感を持てました!文学の世界では、以前から言われていた理論なんです。
私は、知識ではそれを知っていたんです。 でも、自分で本を読むときには、あまり気にしていませんでした。
ひと昔前には、本に「A」と書いてあれば、誰もが「A」と伝えていると受け取っていたし、「A」と受け取らないといけなかったんです。けれど、本には「A」と書いてあるけれど、それを受け取るのは受け手(つまり読み手)の自由であるという読み手の重要性を指摘したのが、いわゆる【受容理論】です。
フォトリーディングを知って、私はその【受容理論】があてはまるなぁと思いました。
私は本当にたくさんの論文を読みます。もちろん受け手の自由と言っても、自由の範囲はありますが、すべての書物、ニュース、読むもの全てを自分に則して自由に捉えていいんですよね。
主体性をもって、書籍に臨むことを宣言している読書法ですから、画期的ですよね。
――フォトリーディングは自分の知りたい情報を本からもらうんです。本が偉い存在なのではなくって、何を知りたいか?どんな情報を手に入れるのか?それを決めるのは読み手です。まさに、読み手が主体になれるスキルです。
講座でもいつもお伝えしているのですが、フォトリーディングでしか本を読んではいけないのではなくて、じっくり時間をかけて読みたい本は、そうすればいいんです。
自分で選べるということが大切です。 |