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Interview Vol.27 和田 裕さん

和田 裕さん和田 裕さん 男性


東京工業大学大学院修了、1級建築士。
住宅設計の大家・宮脇檀氏の下で5年間修行後、独立。
(有)ワイズスタジオ建築設計事務所設立。
他社に先駆けて整理整頓ビジネスに取り組んで以降、
住まいの「デザイン性」と「住みやすさ」とを調和させた
住宅設計が好評。

著書は事務所の独立当時から支えてきた
奥様の吉島智美さんとの共著。

*著書「サッとしまえる、パッと取り出せる スッキリ!整理生活」

・2005年 1月 山口佐貴子のフォトリーディング集中講座 受講

――
和田さん、奥様との共著で出版、おめでとうございます!出版までの過程でフォトリーディングをたくさん活用してくださったということで、とても嬉しく思っております!

フォトリーディングを実際に活用されていかがでしたか?

【和田さん】フォトリーディングを受講して以降、「本を読むのは大変な事」というブロックがなくなりました! それが集中講座に参加した一番の収穫でしたね。
出版のためにたくさんの書籍を買い集めたことも、以前の私では「こんなに買っても読まないだろうなぁ」と躊躇したと思います。

でも「私にはフォトリーディングがあるから大丈夫!」という気持ちがあり、何十冊とすんなり買えてしまいました。

――その自信、とても大切です! 
それでは集中講座が終わった以降も和田さんなりに習得できるまでフォトリーディングを続けてくださったのですね?
【和田さん】 やっていましたよ! 特に受講直後はマインドマップも真面目に描いて「とにかく21日続けるぞー!」と意気込んでいました。
しかし、日々やっていくうちに形式的にはマインドマップにやった成果が残っているけれど【本質はなんだろう?】って考え始めました。
要は“読書に対するブロックを外すこと”なのだと改めて気付いて、形式にこだわるのをやめました。

それからというもの、新聞を毎朝1時間かけて読んでいたのに、パシャパシャと1秒ずつ捲りながら読んで、気になる記事は少し時間をとって読む程度になりましたし、読書も自分の納得のいく方法で読むようになりました。それだけで時間の節約になりましたね!

・・・それで、余った時間は何やっていたんだろうなぁ?

しかし、この要領で仕事の効率もあがりましたからね!何よりも時間のない時よりも“心の余裕ができ、考える時間も増えたこと”これもフォトリーディングを受講したことの財産だと思います。
朝起きて、本と新聞読み、いざ仕事に着手しようとすると「もうお昼休み!?」という仕事の仕方が改善されました。

―― 慢性的な時間の圧迫は、精神的な不安につながりますよね。気持ちが落ち着いていないと、仕事に悪影響があるのは仕方のないことです。
でも和田さんが【時間の余裕=心の余裕】を感じられたのは素晴らしい気付きだったのではないでしょうか?
【和田さん】 本当にそうだと思います! 頭の中に引っかかるものがあると、やらなければならないと思っていても前に進めなくなったりするものです!
――
フォトリーディング受講生の皆さんから、「頭に引っかかっている事を、あえて調べようとはしていないのに、不思議と日常の中で答えがふと見つかってしまった」とか、「直感でキャッチしたものが問題を解決してしまった」なんてことが、受講後よく連絡がくるんです。
【和田さん】 そうそう! そうです! それを書き留めたものがこの書籍ですから!
――
では、書籍が出来上がる過程の具体的な活用法を教えていただく前に、出版にいたった経緯をお伺いできますか?
【和田さん】 ちょうど私がフォトリーディング集中講座を受けた2005年くらいから、妻がお客様の家に伺って整理整頓や収納をお手伝いすることを仕事として始めた時期でした。

その仕事を始めた経緯は、私が建築設計事務所をやっていて、妻にも一緒に手伝ってもらっていたのですが、人が住み続けた家に対して、建築設計事務所が相談を受けると、私ができるのはリフォームとか改築なのですが、それは大掛かりで、お金もかかることばかりなのです。工事をするとホコリも出るので、そう何度もリフォームできない。住みづらくても、何年も我慢している人が多いんです。

ただ、そうして相談して来る方の家でも、片付けや整理整頓をしただけで、わりと住み心地は改善されるもので、「整理整頓をサービスとして提供するのもいいなぁ」そういうところから、妻がお客様の家の整理整頓しに行くようになりました。
しかし、妻の話を聞いていたら、整理整頓の相談を受けているだけなのに、お客様が涙を流すことがある、と言うんですよね。

――
えー!・・・何か奥様が素晴らしい話を提供されるとか?
【和田さん】 専門家に相談をするほど「片付け・整理整頓」が必要な方にとって、片付けるというのは、とても精神力の要る人生を変えるような事のようです。

例えば、ある自立志向の強い40代の独身女性の話です。自立してすごく頑張ってきて、仕事も生活もキチッとこなしてきた。けれど、40代になり、体力が落ちて今までは片付けられたのに、だんだん出来なくなってきた。そして、相談している間に「この散らかった部屋は本当に私がやったの?」と片付いていない自分の部屋の状況を改めて認識して、自分が許せなくなったのか、目に涙をためている。

又、片付けられない主婦の方で、旦那様は大丈夫だと言っているのにも関わらず、「専業主婦なのに片付けもできないなんて」と自分で自分を責めて毎日を過ごしている人もいました。整理整頓の定番ノウハウを1つお伝えしただけで「私にも出来るんだ」と気づき、ほっとして泣いてしまう。いろんな方がいます。

しかし、他人には要らないものに見えて、こんなの片付けるのは簡単だろう? そう思うようなものでも持ち主にとっては、思い入れがあるからこそ、捨てられない、溜まって片付かないというのが真実でした。

こうして心のケアと一緒に整理整頓のサービスを提供してきたら、「これは非常に深い話なのではないかな?癒しを必要としている時代だからこそ、このコンテンツを明確に形にして、本にできたらいいね」と夫婦で話すようになりました。

――
そういう経緯で一級建築士の和田さんが整理整頓の本を出版されることになっていたのですね!書籍(原稿)を書き上げるにあたって具体的にフォトリーディングはどのように活用されたのですか?
【和田さん】 出版をしよう! そうなるとまずリサーチです。
世の中にはどういう書籍があるのかもそうでしたが、自分たちの考えやなんとなく解っていることを、明確に理解するための勉強も含めて、独自のコンテンツを作るためのリサーチをしました。

整理整頓に関する和書を集めてみると、収納グッズの使い方や、どうキレイに見せるか? そういった類いの本ばかりで、私たちがしている整理整頓の進め方とは視点が違いました。他分野に渡って本を読んでいると、ある写真家さんが書いた本に“欧米にはプロフェッショナル・オーガナイザーという整理整頓のプロがいる”と書いてあったんです。“彼らはただ片付けをする人ではなく、クライアントの人生の指針を示してくれる存在なのだ”と書いてあったのです。日本にはいないが、これが自分たちのやってきたことなのかもしれない!  そう思いましたね。

2006年の夏にアメリカのAmazonでプロフェッショナル・オーガナイザーについての書籍を30冊ほど見つけました。30冊の中に1冊自分たちが求めている書籍に出逢えればラッキーだという気持ちで、30冊を注文しました。

欧米の本を読み始めたら、明らかに和書とは内容が違うことがすぐにわかりました。欧米では、整理整頓はロジックだったのです。グッズや方法ではなくロジックと心理学で書かれていました。だから、和書のように、写真やイラストの入った本はなく、文字だらけだったのです。

そして、30冊の中に運命の1冊をみつけました。ADHDを始めとした、脳の損傷や精神的な障害から片付けられなくなっている案件を専門に受けているプロフェッショナル・オーガナイザーの書籍です。これが運命の出逢いでしたね!!

――
なるほど、和田さんの質問(目的)の答えにかなり近い本が、30冊の中から見つけることができたのですね。気持ちの問題で部屋を片付けられずに涙を流したお客様の本質に近い答えだったのですね。
たくさんの本をフォトリーディングして、和田さんの中でも整理整頓に寄せる想いは固まりましたか?
【和田さん】 あぁ、固まってきたと思います。
私は、今、情報が多すぎて、何が自分に常に必要で、何が要らないものなのかわからなくなっていて、自分の部屋を片付けたい・・・けれど、収納や整理整頓の本も溢れていて、「一体、私にはどの方法が合うの?」と戸惑っている方も多いと思います。

どの本も方法としては価値があるけれど、自分の気持ちの定め方を教えてくれる本がないから、収納雑誌を読んでみても、実際に活用できなくて「あぁ、やっぱり私には整理整頓は無理」と自信の喪失を繰り返されているのだと思います。

――
他人には要らないモノに見えても持ち主の思い出や人生観や生活感が詰まっていたりして、「捨てなさい」と言われただけで涙がでてくる・・・そんな番組をみたことがあります。
【和田さん】 先ほども少しお話しましたが、モノを捨てずに残している行為の内心は「もしかしたら使うかもしれない」という気持ち。買ったモノの数だけ、そういうことを思ってきているのです。

それを捨てるというのは、実は気持ちも逆転しないと出来ない事なんです。一度捨てられても気持ちがちゃんと整理できていないと、どうせまた溜めてしまいます。

――私もクローゼットの中を友人に見てもらった時、いらない服で溢れていることに気付いたという経験をしたことがあります。ちゃんと自分が何のためにどんな服が欲しいかって決まっていたら、いらない服で溢れるなんてことなかったのだと思います。

学習も同じだと思うんです読み書きをするってやれば簡単に出来てしまうことだけど、何のために、どういう勉強がしたいって自分の気持ちが定まっていないと、ただ勉強をするだけでは苦しくなってしまって「勉強なんてもう嫌!」と思ってしまいます。定まってしまうと、とても効率よくできるのに、学校ではその定め方を教えてくれなかったのですから。

多くの情報や選択肢の中から、効率的に自分の答えを探せる探し方を教えてくれる。和田さんの整理整頓の本質も、私が考える学習の本質も共通点が多いと思います。

【和田さん】 そう、同じですね。できないのは気持ちの問題ですよね。よく解ります。
フォトリーディング集中講座を受講したとき、「本を読むのは大変で、時間も頭ももっと使わないといけない」という思い込みと「大変だなと重い腰を上げられなかった」その気持ちが楽になりました。

あとフォトリーディングを身につけると手に入る素晴らしい利点は“時間の概念がなくなること”ですよね! 1年前に読んだ本の内容がまるでさっきまでその本を読んでいたかのように思い出せる! 

今まで考えていた記憶とか暗記とかの時間の概念を覆されたように思えます。過去にインプットした情報が、今関係する何かがあれば脳は記憶の中から引き出してくれる、そう信じています。でも、私はそれを活用して、欲しいモノを手に入れました。

――
大量の書籍からリサーチすることにお役立てて、とても嬉しいです。
フォトリーディングで時間の概念がなく、記憶から情報が引き出されてくるという体験もできましたか?
【和田さん】 もちろんです! 原稿を書くために、インプットした情報をまとめる必要がありますよね。その時はシントピックリーディング(※1)を使いました! 

私たちが出したい書籍は、ただの収納や整理整頓に関する内容を集めただけのノウハウ本にしたくなかったのです。何かで傷ついてしまい、片付けができなくなってしまった気持ちをカウンセリングし、プラスノウハウが載っている。そんな内容にしたかったのです。読者(お客様)に自分の人生や生活の目指す先はどこかな? それを見つけてからノウハウを活用してもらいたい。読者にも私たちの仕事で会ってきたお客様と同じような成果をだしてもらいたかったのです。

カウンセリングといっても“自己啓発”に近いものだったので、シントピックリーディングでは、「収納本」と一緒に「ナポレオンヒル」や「原因と結果の法則」などの本を含めました。そして、これらの本のエッセンスをまとめた1つのマインドマップが完成し、原稿も書いてみたのですが、少し上から目線になってしまい、自分で読んでも「こいつ偉そう?!」って思うくらいの原稿になってしまったのです! 

また本を入れ替えて、もう一度シントピックリーディングをやりました。けれど、また偉そうな原稿になってしまいました。自己啓発本は真理の核心をついている分、私たちが求めていたものより少しキツイ内容になってしまうみたいです。

シントピックリーディングは、どういう本を選定するか? そのブレンドが難しかったけれど、何度もやってみないと、自分に合うブレンドを見つけられないですよね! 失敗したり成功したりしているうちに、すごく自分に合うブレンドが完成するんでしょうね! このブレンドバランスは、今だけではなく、今後も使える、一生ものです!

※シントピックリーディングとは、一つのテーマに対し、数冊の本を一度にフォトリーディングし、マインドマップを使い自分のオリジナルアイデアや考え方を導き出す手法です。詳しくは書籍「あなたも今までの10倍速く本が読める」をご参照ください。

――
和田さんの場合、自己啓発と整理整頓の間でどこにチューニングを合わせるか? それが和田さんのブレンドのコツだったのでしょうね!
Amazonで買い付けた30冊の洋書でもシントピックリーディングをされましたか?
【和田さん】 冊数の組み合わせは、和書で2冊・4冊・6冊とやってみましたが、洋書をこの中に交ぜてはいませんでした。でも、シントピックリーディングをやっている机の脇に洋書を積んでおきましたから、時々、その洋書に目を通すと「あれ!もしかして答えはコレなのでは!?」と思える文章が目に入り、そんな形で洋書からもアイディアを取り入れていたと思います。
――
素晴らしいですね! やはりパッと偶然手にとったモノに欲しい答えが書いてあるというのは、直感力が冴えてきている証拠です。

直感が冴えるのはフォトリーディングを習った特典です。多くのフォトリーダーの方々がこのことをおっしゃいますから。

【和田さん】 そういう時ってブルッと、身震いしますよね!
本当に最初にもお伝えした通り、にじみ出てきた答えを日常で拾いながら書いたようなものですから、一生懸命になりすぎて根詰めてしまうのは、良い原稿書く上でよくないなと思っていました。ですから、結果、行き当たりばったりなことが多かったと思います。

フォトリーディングした書籍や生活や妻との会話や仕事の中でバラバラにインプットした情報を、時間をかけ、かなりリラックスしながら、情報を紡ぎ合わせて、整理していましたね。
運転している途中に「そうだ! こういうことだ!」なんて思いついてしまうようなこともありましたよ(笑)

――
アンテナが常にはられている状態になっていたのですね。
4年前の受講にとなりますが、和田さんのこととても印象深く覚えておりました。とても積極的に講座を受講して頂いていた印象がありますが、フォトリーディング集中講座を受講したきっかけはどんなことだったのですか?
【和田さん】僕もあの教室の雰囲気覚えていますよ! 
受講したきっかけは、ちょうどその時期セミナーに参加したり、人に会ったりと動き始めた時期でした。2004年の年末に本田健さんのセミナーに参加したときのことで、参加者の何人かと交換した名刺の裏に“特技・趣味は速読”と書いてありました。
もちろん、気になったので話を詳しく伺ってみると、フォトリーディング集中講座を受講されているということでした。

本田健さんの小冊子にも山口夫妻のことは書かれていて、名前だけは知っていたので家に帰って調べてみたんです。そうしたら、新年明けてすぐに集中講座の開催もあったので、すぐに申込をしました! 旦那様のガッツさんにも会えるかもしれないと期待も持ちつつ参加したので、当日はとても胸を弾ませて講座会場に向かいましたね!

――
では、フォトリーディングの技術で書籍を書かなければ! 仕事上どうしても使いたい! そういう気持ちよりも、出逢いを求めてという感じだったのですか?
【和田さん】 何かに切羽詰まっていたかと言うと、わりと軽い気持ちでしたね。

でも、読書のスタイルを改善できたらいいなという気持ちはもちろんありましたよ!

私は本を読むのは好きなのですが、気に入った本を何度も読み返すという読書スタイルでした。何度も読み返すうちに内容の80%くらいは把握できるようになるのですが、読むのはそんなに早くないし、同じ本を繰り返し読む間に新しい本1冊と出逢う機会を減らしているわけですから、それではもったいないとも思っていました。

だから、速く読めて、新しい書籍との出逢いも増やして知識も増やしてゆきたいという気持ちでフォトリーディングを学んでいました。

――
実際に受講されてみて講座の雰囲気や内容はいかがでしたか?
【和田さん】教室の雰囲気も佐貴子さんの雰囲気も、とてもリラックスしながら受講のできる感じで、とてもラクな気持ちで2日間過ごせました。三鷹産業プラザの教室も清潔で、明るくて、本当とても良い気持ちで受講できたと思います! 

フォトリーディング集中講座に参加される人は、前向きな方が多いですよね! そういう方々と一緒に受講できたことが、当時の私にはいい刺激になりました!

――
ありがとうございます。
それでは、最後に和田さんはこの書籍出版の先にどのようなビジョンを描いているのかお伺いしてもよろしいですか?
【和田さん】収納という切り口から深い世界に触れてしまったと思っています。
収納ができなかったことや片付けができない自分に傷付き、身動きが取れなくなっている人がいると思います。それをただノウハウの提供をするだけで解決をするのは難しいのです。
出版という点では、フィクションとか物語とか漫画とかにして事実をいろんな形で知ってもらいたいですね。

また収納スキルを知り、心理学的な深いところまでお客様と関われる人を育てて行きたいと思い、日本プロフェッショナル・オーガナイザー協会というNPO法人も設立しました。
書籍の出版、それに“分身育て”にも力を入れて行きたいですね! 

ビジョンで言えばそんな感じです! そして、収納の方がある程度できてきたら、また、家造りもやりたいですね。そういうバックグラウンドがある建築士って、厚みがあっていいじゃないですか!

――
家を建てた後の人生設計の相談や生活改善の相談もできる建築士さんですね! 
和田さんは、整理整頓ができない気持ちを癒しながらスキルを提供し、その人とその家の未来を明るくする。私は学習に対する気持ちを癒して、脳を活用する学習と向上心を育てて行く・・・そんな同志のような気持ちになってしまいました。

改めて、出版おめでとうございます。シントピックリーディングがお役に立てた事大変嬉しく思っております! 本日は貴重なお話ありがとうございました!